お客様が『ダスモック』(清肺湯)を購入されるさいに使用経験を尋ねると、以前に私から案内されたそうだ。
覚えていなくてすいません(^_^;)
合っていたようで、なにより。
やや高齢のお客様から『龍角散』を求められ売り場に案内したところ、以前には『龍角散ダイレクト』を使っていたそうで、ダイレクトの方には患部を癒やすニンジンと清涼感を増すアセンヤクが加わっていることを説明すると、「煙草やめればいいんだけどね」というため、『ダスモック』を紹介した。
興味は示されたけれど、『龍角散ダイレクト』を購入したのは、使い慣れた物が良かったか、予算のこともあったのかもしれない。
子供を連れたお客様が『ブロン錠』や『アスクロン』などを次々と見ていたので声をかけてみたところ、主訴は喘息で、以前は吸入器と他にも何か内服薬を使っていたとのことだが、覚えていた薬の名前を調べたところ気管支拡張剤だった。
確かにお客様はゼーゼーヒューヒューと喘鳴がしていたので、『アスクロン』が適応することをお話したところ、別件での病院帰りと分かり、持っている薬の現物を見せてもらうと、睡眠導入剤などが複数処方されていた。
これでは危ないので『半夏厚朴湯』を紹介すると、喉のつかえ感と不安神経症は思い当たるようだったが、念のため調剤した薬局に問い合わせ、『アスクロン』も問題無いとの回答を得たので、そちらをお使いいただくことになった。
お客様からは『プレコール持続性せき止めカプセル』はどうかとも尋ねられていたので、薬剤師さんに質問したさいには、直接的な問題は無いものの、処方されてる薬は呼吸を弱くする薬なので、やはり注意は必要とのお話があったので、それをお客様に伝えた。
本来は、お客様自身が調剤薬局に問い合わせるのが最善なのだけれど、なかなかそこまで思い至る人は少ない。
こうして、お客様に代わって医療機関につなぐのも、登録販売者の役割であろう。
お客様には、調剤薬局は処方された薬とは別件でも健康相談に応じてもらえることと、お薬手帳は事故や災害に備えて普段から持ち歩くと良いことをお話したところ、お礼を言われた。
今回はたまたま処方された薬の現物を持っていたから分かったけれど、本当に知りたいのは薬歴なので、お薬手帳のほうが重要。
そして、お薬手帳があれば出先で事故に遭ったさいには救命処置の参考になるのはもちろん、大規模な災害などで家に帰れないまま避難所暮らしとなった場合、特例として医師の診察を受けなくても必要な薬を受け取れるのだ。
「おくすり手帳と個人情報の使い方」
