以前から『スットノーズαプラス点鼻薬』をまとめ買いされる若いお客様が、今回も3個購入された。
点鼻薬に含まれている炎症を抑える成分には血管を収縮する副作用があり、繰り返し使っていると狭くなった血管内を血液が通ることにより内壁が擦られたり、栄養が行き届かなかったりして炎症を起こしてしまう。
実はこれは、内服の鼻炎薬も同じ。
点鼻薬の副作用が鼻炎なのだ。
それは前回にも伝えたのたが、改めて休憩期間をおくようにとお話して病院の受診の有無を尋ねると、処方された薬が効かなかったそうで、しかしそれを医師には言わないまま行っていないという。
前にお話した時には話してもらえなかった新しい情報である。
私自身も、お客様に薬を提案する時には効かなかった場合の次の薬の候補を考えてるように、医師も検討しているはずだから、まずは処方した医師に報告した方が良いことを説明した。
しかもお客様は、その処方された薬がなんなのか覚えていなかった。
それでは、仮に別な病院に移ったとしても、同じ薬が処方される可能性がある。
お薬手帳で処方された薬を管理すること、薬が効かなかったら同じ病院を訪れて相談すること、それが一番自分自身のためになるのだ。
そしてお客様には、薬の開発や、流通していてもまだ分かっていない副作用の発見のためにも患者によるフィードバックは大事なので、協力をお願いしますと伝えた。
ここは本当に大事で、使った薬が効いた効かなかった、副作用が現れて具合が悪くなったという体験を、個人の体験に留めていては、医療に反映されないままになってしまう。
患者もまた、医療の発展を支える1人なんである。
お客様が『トランシーノホワイト』と『チョコラBBプラス』をレジに持ってきたけれど、成分の一部がかぶっているので勿体無いのではないかとお話したところ、後者はキャンセルとなった。
水溶性ビタミンは余分に摂取しても、体外に排泄されてしまうから害は無いものの、つまりは体に溜めておくことはできないので、それなら別な栄養に目を向けたほうが費用対効果の面で良いとも伝えた。
お客様は今まで両方を使っていたそうで、「ありがとう」とお礼を言われた。
お客様が介護オムツを片手に『マキロンs』を求められたので売り場に案内したさいに、消毒成分の他に皮膚の修復成分が入っていて、傷口の疼きを抑える局所麻酔の入った『デシンA』も紹介し、最近では水が確保できるところでは消毒薬はあまり使わないことを説明した。
トイレで排泄後に使っているようなため、ウォシュレットも使いすぎると体を守る菌まで洗い流してしまい、かえって良くないとされていることをお話ししたうえで『マキロンs』をお買い上げいただいた。