お客様が『スマイル40プレミアムDX』を購入され、目薬の点し方を教えると「下を向いた方が良いの?」と訊かれたので、顔を起こしていると鼻から喉に流れてしまうことを説明した。
人間の身体防衛機能は優秀で、外から来た物は追い出そうとする。
花粉症になると、鼻水や涙が出るのもそう。
目薬も涙で追い出そうとするし、瞬きをすると睫毛に薬剤が持っていかれてしまう。
だから目薬を閉じ込めるために、目薬を点して目を閉じたら少し下を向いて、最低でも1分はそのまま、できれば5分は閉じておくのが効果的。
お客様は、病院の目薬と較べて効き目がどうなのかも訊きたそうにされたのだけれど、レジに次のお客様が並んでしまいお帰りになった。
レジに並ぶ前に相談してもらえれば、良かったのだが……。
お客様から鎮痛剤を尋ねられて、売り場を案内しながらヒアリングしたところ、ズンズンと頭の奥が痛む頭痛で、いつもは『イブクイック頭痛薬』を使っていてアスピリン製剤の『バファリンA』は効かなかったというため、イブプロフェンと一緒に入っている鎮静成分のおかげかもしれないことと、そのリスクについて説明し、『バファリンプレミアム』と『バファリンルナi』を紹介した。
症状からすると気持ちを落ち着ける鎮静成分は有効ではあるけれど、脳の認知機能が下がって車の運転などはできないのはもちろん、使い過ぎると飲んでいないときにイライラする可能性もある。
そして同じ銘柄の『バファリンシリーズ』でも、『バファリンA』以外は主成分が異なる。
イブプロフェンにアセトアミノフェンという2種類の鎮痛剤を重ね、鎮静成分も加えてあるのが『バファリンプレミアム』で、入っていないのが『バファリンルナi』となる。
他にも、無印の『イブ』と『リングルアイビーα200』がイブプロフェン単味剤で、鎮静成分の入っていない物として紹介した。
そのまま『イブクイック頭痛薬』の大容量を購入されるので、その頭痛は胃の不具合が原因と考えられることと、痛みを伝えるホルモンと胃を保護するホルモンが同じなため、痛みを止めると胃の保護機能も自動的に止まってしまうことを説明した。
胃が悪くなって頭痛が起き、鎮痛剤で痛みを止めると胃が悪くなるという環を断ち切るために、頭痛がする日の食事は消化の良い物に切り替えるよう勧めた。
若いお客様が『イブA』と生理痛専用薬の『エルペインコーワ』を比較していて、一旦は後者を手にレジに向かおうとしていたのを『イブA』に変更されるのを見かけたので、『イブA』は無印の『イブ』とは違い鎮静成分が入っていて良いのか尋ねてみた。
主訴は生理痛で、『エルペインコーワ』ははネットで見たそうで、『バファリンルナi』は効かなかったとのことだった。
以前は『ノーシンピュア』を使っていたというので、中身は『イブA』と同じとお話すると驚かれた。
鎮痛剤に内臓の痙攣を抑える成分が入っている『エルペインコーワ』に変更となり、病院を受診した事が無いというため、漢方薬を使う方法も対応策になるし、子宮筋腫などがあるケースも考えられるので、病院の受診を勧めた。
特に、同じ病院に通って自身のカルテを重ねていけば、異常に気づいてもらいやすくなる。