お客様から右目に白いモヤがかかるとの相談があり受診勧奨したけれど、病院は嫌と強く拒否され、「テレビの見過ぎだと思う」という。
でもそれは、昔に子供の躾のための嘘が広まったもので、むしろ昼間だからと部屋の灯りを消して薄暗いところで過ごすのが良くないとお話をすると、まさにそうしているとのことだった。
足だって、よほど酷使しなければ歩き過ぎたとしても、足が悪くなるということは無い。
むしろ、使わないでいると機能が低下して歩けなくなる。
海の深いところの生き物は、光が届かず目が退化するのと同じだ。
それからお客様は、鼻水に『ストナリニS』を毎日飲んでるというため、やめた方が良いとお話をして便秘の副作用の事を伝えると、便秘しているとのことだった。
「言いにくいことですが、全部駄目なことをしています」と言うと、病院でベンゾジアゼピン系の睡眠薬が処方されていると教えられた。
ハッキリ言うほうが、信頼してもらえることもある。
ただし、苦情を入れられる可能性もあり、この手法は運次第(;´Д`)
以前に別なお客様で、丁寧な話法ではヒアリングに応じてもらえないと判断し、「そんなんじゃ駄目ッスよ~」と砕けた言い方にした途端に、「そうかい?」と親しげに症状や生活スタイルについて話してもらえたことがある。
ところが、その様子を近くで見ていたらしい他のお客様から、「言葉遣いがなってない!」と苦情が入ってしまった。
アンタに言ったんじゃねーヽ(`Д´)ノプンプン
店頭での短時間に、お客様一人ひとりにカスタマイズしたヒアリングを工夫してるんですよ。
今回のお客様は整形外科にも行っているそうなので、科目が違っても困ってることを医師に相談するよう勧めたところ、「かかりつけの薬剤師を決めるように言われてるから、アンタでイイ」と言われて困ってしまった。
登録販売者なんですよー。
お客様には、無難なところでビタミンB12製剤の目薬『ソフトサンティアひとみストレッチ』を紹介してお買い上げいただいたけれど、改めて病院を受診するよう勧めた。
お客様がフェルビナク製剤の『ゼノールエクサムSX』を購入されるさいに、痛み止めとしては真ん中くらいと伝えたところ興味を持っていただけたので、成分によって鎮痛効果や浸透力が異なることを説明した。
フェルビナクは製剤は、『トクホン』や『サロンパス』などのサルチル酸製剤よりも鎮痛効果が高く、インドメタシン製剤やロキソプロフェン製剤と較べると鎮痛効果は低くなるものの浸透力に優れている。
父親からの頼まれ物だそうで、仕事の後に使うと翌日が楽になるため毎日使っているという。
むむ、毎日?
そして父親はペースメーカーを入れてると分かったため、副作用も成分ごとに違うので調剤する薬局や担当医に継続の可否を相談するよう勧めた。
やや高齢のお客様から『コーラック』を求められ、売り場を案内しながら便秘薬としては刺激性で腹痛を起こすこともあるため、病院でも処方されることのある『酸化マグネシウム』を紹介したところ、心臓疾患があり、『ニトログリセリン』などが処方されていて、しかしお薬手帳を持参しておらず他の薬は分からなかった。
病院の受診日が近いというため、その時に担当医に便秘の相談をするよう勧め、本日はお帰りになった。
お客様は腕に怪我もしていて、そちらも治療中とのことだった。
そこで、お薬手帳は普段から持ち歩く利点があることを説明した。
まず、市販薬を購入するさいにも参考になる。
次に、出先で事故に遭った場合、何か使ってる薬や持病が無いか分からないと、効果的かつ安全な救護措置が取れなくなってしまう可能性があり、救命率を上げるためにも重要。
そして、大規模な災害などで家に帰れないまま避難所生活になったさいには、お薬手帳を持っていれば特例として、医師の診察を受けなくても必要な薬を求めることができる。