お客様が『クラリチンEX』を購入されるさいにヒアリングしてみると、病院で以前に処方されていたそうだが、毎日服用するのが効果的なことは知らなかったそうだ。
飲まないと症状が酷くなったというので、思い当たるようだった。
同じく1日1回の『アレジオン』や、1日2回の『アレグラFX』なども含めて第2世代の抗ヒスタミン薬は、症状が現れる前の段階、原因物質に身体が反応するのを未然に防ぐのが目的なので、毎日欠かさずに服用するのが重要。
だから、一般的な鼻炎薬などと違い、約二ヶ月分の大容量の製品かある。
腸と花粉症の関係をお話して、一番簡単な養生法は、お腹周りを温めることと教えた。
腸には脳と同じ細胞があって、外敵から身体を守るために常時監視している。
ところが、お腹が冷えて機能が低下したり、食べ過ぎて忙しくなったりすると監視体制がいい加減になって、花粉を敵と誤認して免疫機能の暴走を引き起こし、それが症状として現れるのが花粉症。
腸の機能が正常になれば、花粉が来ても、むやみに免疫機能を発動させずに穏便に済ませられる。
そうするためには、お風呂に入ったり積極的に温かい物を飲んで、上半身は薄着をしても下半身には厚着をする。
他にも、食事を消化しやすいメニューにしたり、乳酸菌が摂れるヨーグルトや漬物などを食事に加えると、なお良い。
お客様が『ピップエレキバン』を見ていて、購入されるのが鼻腔を拡げる『ブリーズライト』だったのでヒアリングしたところ、トラックの運転手で肩こりだというため、磁気療法は今のところエビデンスが無いことを説明し、上半身を温めて血流を良くする『葛根湯』を提案した。
すると、『ブリーズライト』の効果を尋ねられ、鼻づまりであれば鼻の奥の血管が腫れている状態になっていると考えられるので、役に立つと答えた。
ただ、鼻づまりは胃炎と関係する可能性があり、シャワーで過ごす事が多いというため、睡眠時間を削ってでも入浴した方が良いと勧めた。
胃から鼻は喉を通じて繋がっているから、胃を悪くすると鼻に症状が現れる。
例えば胃腸が冷えていたり疲れていると鼻水になり、胃炎を起こしていると鼻づまりになりやすい。
そしてどちらにしても大事なのは下半身を温めることで、それによって内臓の冷えを改善したり、上半身に昇る熱を循環させると鼻の症状も軽減する。
そんな話をしていたら、お客様は病院で『クラリチン』が処方されてると分かり、目の周りが荒れて痒くなるというため皮膚の炎症を抑え、アトピー性皮膚炎にも使う『十味敗毒湯』を紹介したうえで、担当医に相談してみるよう勧めた。
子供を連れたお客様が抗炎症系の『アズレンスプレー』を購入されるさいにヒアリングすると、喉の痛みとのことで、良い判断と伝えた。
喉の痛みに、殺菌系ののどスプレーを選ぶ人が圧倒的に多いので。
殺菌系だと、刺激物だから患部が治ろうとするのを邪魔してしまうのに、その刺激を気持ち良く感じてしまい、効いてると錯覚する。
お客様には、喉の痛みは風邪か胃炎か分からないので食事は噛まずに済む物をと勧めた。
喉の痛みだけで、総合風邪薬を使う人も多いから。
総合風邪薬には、鼻炎薬や咳止めの成分が入っていて、その副作用は口渇であるため、喉の痛みには良くない。
薬を使うのであれば、抗炎症成分の入った喉の薬か、鎮痛剤の方が身体のだめである。
そして、その喉の痛みがウイルスなどの外敵と戦っているのか、胃炎を喉の痛みと感じているかは判別しづらい。
なにしろ、健康な人でも1日に約50回は胃液が逆流して食道を荒らしている。
健康な人は、すぐに荒れた患部が修復されるから気づかないだけ。
もし本当に風邪の兆候だとすれば、風邪を治すためのエネルギーが必要で、消化に無駄なエネルギーを使わないために食事は消化の良い物に切り替えるのが最善だし、胃炎を起こしている場合でも同様の対処が回復への近道。