お客様から『ボラギノールA』を尋ねられだが、イボ痔がひとつだけ出ていて痛みも出血も無いというため『プリザエース』も適応しそうになかったため、舌下錠の『ヘモリンド』を紹介し、お使いいただくことになった。
内臓に痛覚神経は無いので、中の状態を分からないことと、初期ならば日帰り手術なので先に病院という手もあることをお話した。
すると、引っ越してきたばかりで近隣の病院が分からないとのことだった。
スマホで病院を検索することと、患部の写真を撮って経過観察する方法もあることをお話した。
せっかくの文明の利器が普及したのだから、ぜひ活用してもらいたいところ。
あっ、ネットで病院や薬の評判を検索するだけ、というのは活用していることにはなりません。
念のため( ̄▽ ̄)
子供を連れたお客様が『カユピット』をレジに持ってきたけれど、完全に眼と接している部分が真っ赤にかぶれていたため受診勧奨したものの、病院には行きたくないとのことで、花粉症が思い当たるということから、痒み止めと炎症を抑える成分の入った目薬を塗り広げる方法を提案した。
顔にも使えるとされている痒み止めの薬でも、さすがに目元には使えないから、もともと眼に入れる目薬のほうが安全。
しかし目薬も嫌と言われてしまい、理由を確認するとメントールの刺激が嫌だと分かったため、『ロートアルガードsマイルド』を案内し、そちらをお買い上げいただくことになった。
また、内服薬に『ムヒAZ錠』を紹介すると一緒に購入された。
ところが、お会計を終えてから何かで病院に通院してると分かり、お薬手帳に成分表示を貼っておくよう勧めた。
そこへお客様のスマホに連絡が入り、子供の親が鼻血を出したとこかで、「時間があればもっと聞きたいんだけど」と立ち去り、打ち切りになった。
自分のお子さんじゃなかったのか………。
お客様が『ドリエル』の12錠入りを購入されるので、3日続けたら使いすぎと伝えたうえでヒアリングしたところ、主訴は中途覚醒だというので、目的からすると適応しないと考えられるのだけれど、本人は良い感じというため、あえて深掘りはしなかった。
主成分であるジフェンヒドラミンは、痒み止めの飲み薬などに入っていて、その副作用である眠気を利用しているんだけど、どちらかというと眠りの導入に向いている。
そして、お酒と同じで中途覚醒しやすく、寝直そうとすると眠れず、起き抜けには頭がボウッと霞がかかったようになり目覚めが良くないケースが多い。
でも、人間の体は機械ではないから、そういう不具合が起きない人もいる。
睡眠は心理的な面も関係することからすると、効いていると感じているのを邪魔するようなお話はしにくい。
ただ、中途覚醒は腎の影響が考えられ、不眠のパターンによって原因が異なることと、お腹周りを温めるのが養生法となることは伝えた。
寝付きの悪い入眠困難は肝、ウツラウツラと眠りが浅くなるのは脾胃(胃腸)が関係する。
いずれの場合も、内臓が冷えると機能に不具合が起こり、それが不眠として現れるため、入浴したり下半身に厚着をするのが共通の対処法なんである。
お客様は、病院を通院していて次までのつなぎというので、成分表示をお薬手帳に貼って医師に報告することと、処方されている薬の名前を覚えていなかったので、お薬手帳を持ち歩くよう勧めた。
お薬手帳があれば市販薬の購入時にも参考になるし、災害時に避難生活となった場合には、特例として処方されている薬を医師の診察無しに受け取ることができる。