お客様が『鼻炎薬クニヒロA』を手に点鼻薬を次々と見ていたので気にかけていたところ、購入されるのが『スットノーズαプラス』であることから、局所麻酔が入っていて特にクシャミやむず痒さに適応することを伝えたところ、9歳の子供が鼻水が出てるとのことだった。
薬の使用可能年齢を見ていたそうで、それは良いことであるものの、成分的に副作用が鼻炎でもあるため連続で使う場合は休憩を入れるようお話した。
鼻水を止めるというのは分泌する腺をキュッと締めるので、鼻の中の細い血管も一緒に締めて血流が悪くなり、血流が悪くなると炎症の原因となるのだ。
だから、連続で使うようだと「今日は使わない」という、お休みが必要。
そして鼻水は、内臓の冷えが原因と考えられるので、温かい物を飲ませるのと共に、下半身に厚着してお腹周りを温めるよう勧めた。
お風呂に入るのを嫌がらなければ、湯船にしっかり入るのも快復の手助けとなる。
お客様が鼻炎薬の棚で迷ってる様子だったので気にかけていたところ、『アレジオン』を購入されるので使用経験を尋ねると「あります」とのお返事で、連用するのが効果的なことをご存知か訊くと「知っている」とのことだったのだが、花粉に反応させないのが目的と伝えたら驚かれたことからすると、本当は知らなかったのかもしれない。
雨が降って花粉が飛んでないからと飲まないでいると、翌日に反応して元の木阿弥になってしまう。
この説明をしないで売るとネットで「効かない」と書かれるから、確認させてもらったことをお話するとウケた。
若いお客様から目薬を求められ売り場に案内し、棚に並んでる目薬の大まかな種類を説明したところ、ソフトコンタクトレンズをしていて、目が乾きやすくコンタクトも初めて使い始めたばかりとのことだった。
痒み止めや炎症を抑えるといった特定の成分がソフトレンズに影響することを伝えたうえで、炎症や痒みが強い場合にはコンタクトレンズ専用の目薬を使う他に、適応する目薬を点して15分ほど装着する時間をずらせば良い事をお話しすると、あとは自分で選んでみるというため、その場を離れた。
しばらくすると、「第2類医薬品」と「第3類医薬品」などの違いの質問を受け、効き目ではなく副作用の起こるリスク区分であることと、それは成分で決まることを説明した。
薬としての効き目は弱そうに思われる物も、特定の成分が入っていると自動的にリスクの高い方に分類されるケースがある一方、リスクの低い第3類であってもそれは成分としての考え方で、適応しない症状に使って悪化させてしまうケースもあるから、くれぐれも油断しないように。
お客様から、コンタクトレンズをしていて風に当たると眼が乾くのは異常か尋ねられたので、目を半開きにして伏し目がちにする練習が必要とお話した。
例えば、パソコンの操作をしているときに顔は手元のキーボードを見下ろすようにしていて、眼だけ上目遣いで画面を凝視していたり、スマホを持ち上げて見ていると、やはり目を見開きがち。
こういう場合に目が乾くのは瞼を開いているからで、それを防ぐためには少し顔を上げて人を見下ろすようにすることで、そうすると自然と瞼が半眼になって露出する面積が減るから乾きにくくなる。
外を出歩くときも、顔ではなく眼だけで目線を少し下げると乾燥を防げるし、そうすると睫毛がガードになって花粉やホコリなども入りにくくなる。
そしてお客様には、コンタクトレンズを作ったところでも相談してみるよう勧め、目薬の点し方を教えた。
目薬を点したら、閉じ込めて行き渡らせるために少し下を向いて眼を閉じ、そのまま1分以上、できれば5分間は静かにしておく。
人間の身体は、外部から侵入した異物を追い出そうとするので、顔を起こしていると涙と混ぜて前から、そして目の裏側へも流してしまい、瞬きをすれば睫毛に持っていかれ、薬剤が眼にあまり残らなくなってしまう。
本日は『スマイル40EX』を購入されたので、ビタミン系の目薬は目元からこぼれた分は、手で伸ばせば肌への効果が期待できることをお話するとウケた。