お客様がニキビ薬の『マキロンアクネージュクリーム』をレジに持ってきたけれど、ヒアリングしたところ患者は旦那さんらしく、今までは『ペアアクネクリームW』を使っていて、使用感や患部の経過については分からないとのことだった。
『マキロンアクネージュクリーム』は基本の殺菌剤と抗炎症成分に、皮膚の材料を運ぶ血行を良くする成分を加えてある分だけ効果的と考えられるものの、薬を使ってみての経過観察が大事なことをお話したところ、前の薬の『ペアアクネクリームW』に変更となった。
旦那さん自身は、薬の銘柄は指定していなかった模様。
ただ、病院で処方される医療用の薬にしかないニキビの薬もあるため、受診を検討するようお話したところ、以前に行って、すぐに効果を得られなかったという。
しかし、何の薬が処方されたかは分からず、医師にフィードバックもしていないようだった。
さっきは成分の種類が多いのが効果的みたいなことを言ってしまったけれど、実は成分が多くなるほど薬の効き方は穏やかになるという側面もある。
それこそ病院でニキビの薬を処方する場合は、抗生物質のみということが多く、原因となるアクネ菌を退治するのを優先し、皮膚の再生は身体に任せる方針を医師は取る。
すると、実は患部は良くなってきているのに見た目の回復は遅いから「治らない」と誤解してしまうケースがある。
また、医師は頭の中でいくつかの薬を候補を挙げているものだから、患部の様子を見て次に出す薬を考えていたり、効かなかった場合の次の候補もあるため、同じ病院に行って経過を診てもらった方が良い。
なにしろ皮膚の再生は、表面の薄皮一枚だけで4週間くらいはかかるので、市販薬にしても1ヶ月以上は継続しないとならない。
お客様にそう説明して、患部の写真を撮っておくよう勧めた。
お客様が『デリケアM’s』と『ユースキンあせもパウダー』と『レスタミンコーワパウダークリーム』をレジに持ってきたため、後者の二つは殺菌成分の違い程度で、また三つは基本的に似た処方なため一つで充分と考えられることを説明した。
すると患者は家族であるらしく、患部の一部は下着の当たる部分とのことだった。
服や皮膚同士が擦れる患部には、ベタついて絆創膏代わりに保護してくれる『フェミニーナ軟膏S』の方が向いているように思えるのだけれど、結局『デリケアM’s』と『ユースキンあせもパウダー』を購入された。
一応は、この二つにしても処方は似ていることの説明はした。
本人は、入浴するさいには40度のぬるめのお湯に入ってる時間は短いようだ。
経過観察をするために患部の写真を撮るよう勧めると、「今度、持ってきます」とのお返事だった。
夫婦のお客様が来店し、ニキビの薬を尋ねられ売り場を案内すると『マキロンアクネージュ』を選ばれたけれど、ご主人が、以前は『ペアアクネクリームW』と『アクネス25メディカルクリーム』を使っていたというため、その二つはどちらも似た処方で今回選ばれた薬も血行促進の成分が加えてある程度なので、今まで使ってきた薬を継続する選択もあることをお話すると、『アクネス25メディカルクリーム』の方を購入された。
病院には随分と前に受診し、処方された薬を覚えていないというため、医療用にしか存在しないニキビの薬もあることをお話した。
内服薬として『清上防風湯』を案内してみたけれど、興味は持たれなかったようだ。
ニキビというと塗り薬だけを考えていたり、ビタミン剤の併用を考えたりはしても、炎症を抑える飲み薬があることは知らないか候補にも挙がらないのは残念に思う。