お客様が『バファリンルナi』や『バファリンプレミアム』などを見較べていたので気にかけていたところ、レジに持ってきたのは『バファリンルナJ』だったためヒアリングしてみた。
中学生の子供の生理痛とのことだったので、お会計を終えてから、15歳になったら使える鎮痛剤の種類が広がり、それぞれ成分ごとに特徴が違って、目的による使い分けも考えられるから、本人にお店で相談をしてから買わせるようお話した。
また、生理になると痛いのが当たり前に慣れてしまうと大病を見逃してしまいがちになるので、誕生日などと決めて定期的に同じ病院で検診を受けるよう勧めると、感心された。
特に大人になって就職してからだと病院に行く機会を作りにくくなるし、ポイントは同じ病院に通って自身の情報を積み重ねておくことである。
お客様が『イブA』をレジに持ってきて、眠気の現れる鎮静成分入りで良いか尋ねると「大丈夫」というお返事だったけれど、パッケージの似た無印の『イブ』と間違えることが多いので確認したことを伝えてみたら、自分自身がどちらを使っていたのか分らないようだったため、商品の棚に案内して実物を見てもらったけれど、やっぱり分からないようだった。
それで一旦は『イブA』をそのまま購入すると決められたけれど、お会計を進めながら、たまに使うのは大丈夫ですが頭痛持ちでしょっちゅう使うようなら避けた方が良いことをお話しすると無印の『イブ』に変更となった。
気持ちを落ち着ける鎮静成分には依存性があり、頻繁に使っていると今度は、飲んでいない時にイライラするといった症状が現れかねず、しかしその原因に気づかないということも危惧される。
お客様に、鎮痛成分の入っていない他の鎮痛剤として『バファリンルナi』を紹介したところ、吐き気を伴う場合もあるというので、水分代謝を改善する『五苓散』と『呉茱萸湯』を提案すると、朝に頭が重いこともあるというので血圧にかかわる『釣藤散』も案内した。
娘さんも一緒に、自分が買った鎮痛剤を使ってるというので、現れる症状が同じでも、同じ状態とは限らないとお話し、本人に店頭で相談して選ばせるよう勧めた。
また、吐き気を伴う頭痛に慣れてしまうと、他の重大な病気を見逃してしまうケースもあるから、頭痛専門外来なり病院を受診しておくことも勧めた。
同じ病院に定期的に通って自身のカルテに記録を残しておけば、「いつもと違う」場合に気づいてもらえる確率が上がる。