お客様が店内をずっとウロウロと回遊していたので気になっていたら、『太田胃散Ａ錠』と『キューピーコーワゴールドαプレミアム』と、サプリメントの『ネナイト』をレジに持ってきた。
『太田胃散』は散剤と錠剤では処方内容が異なることを伝えると「大丈夫」というお返事だったが、錠剤は胃の働きを助ける成分が少なくなってるとお話したら驚かれた。
そこで驚くのであれば、何が「大丈夫」なのか(^_^;)
また、血圧を下げる薬や花粉症の薬を使っていないか確認し、太田胃散は使い方が難しい薬であることをお話すると、また驚かれた。
老舗ブランドゆえの信用力なのか、あまり中身を考えないで使う人がいるけれど、成分の種類が多い分だけ他の薬や持病などとの影響が複雑なので、気をつけてもらいたいところ。
例えば、高血圧の場合は血圧を上げてしまうし、内臓機能が低下している高齢者には腎臓や心臓などの循環器に負担がかかる。
そして、花粉症に用いる鼻炎薬と一緒に服用すると、鼻炎薬の効き目を落としてしまう組み合わせがある。
『キューピーコーワゴールドαプレミアム』も、終売になったキューピーコーワゴールドαプレミアム』からリニューアルして内容が変わったことを確認したかったところだが、話が長くなってしまっので切り上げた。
具体的には、血流を良くして栄養を運ぶのに役立つ当帰(とうき)が抜かれ、杜仲(とちゅう)と蝦夷五加(えぞうこぎ)などが入って、ストレイに対抗する方向に振ってある。
『ネナイト』の目的もどうなのか、訊いてみたかった。
名前からすると、寝付きの悪い人に向いてるイメージがあるが、主成分であるL-テアニンは「起きたときの眠気」を軽減するとされているから、目的と外れている可能性も考えられるので。
お客様から『命の母Ａ』の小容量が無いか尋ねられ、うちのお店では取り扱っていないことを答えたうえで、『命の母ホワイト』との違いをご存知か確認すると、知らないようだったが、『命の母Ａ』は適応しそうではある。
処方構成からすると、『命の母Ａ』は不安感やイライラなど精神的な作用に振ってあり、座ると立つのが嫌になるような肉体的な疲労感には『命の母ホワイト』が向いている。
お客様は病院を受診したことは無く、『加味逍遥散』なども試したことが無いというため、専門家の話を聞くことが大事とお話をした。
すると、閉経していて子宮筋腫の手術をした事もあるという。
手術したところは、瘀血(おけつ)と言って血流の滞りを起こしやすく、そういう目に見えず自覚症状の現れにくいことが精神面に影響することも考えられる。
心も風邪をひくように、風邪だと思ってるうちにこじらせると肺炎など別な病気になることがあり、なおさら病院の受診を勧めた。
