やや高齢のお客様が、外用消炎剤の棚で長考しているので声を掛けてみた。
病院で首ヘルニア(頸椎椎間板ヘルニア)と診断され内服薬は処方されているらしいのだけれど、左腕も痛いから湿布を処方して欲しいと担当医に頼んでも、「湿布は意味が無いから」と出してもらえなかったため、自分で『サロンシップ』を購入して使っていたという。
それで今回は、左腕全体を覆うことができるくらい大きい物を探しているそうな。
さすがに片腕全体という広範囲であれば、液剤かゲル剤の方が良いのではと提案した。
そして、浸透力のあるフェルビナク製剤を案内して、お買い上げ頂いた。
ただ、お客様の話だけを全面的に鵜呑みにする訳にはいかないけど、その「意味が無いから」で片付けてしまう医師もどうかと思う。
内服薬として『疎経活血湯』を紹介し、その担当医に相談してみるか、他の病院を頼ってみるよう勧めた。
すると、パッケージの写真を撮っておきたいと希望されたので、許可した。
薬の記録をしておくのは、良いことだし。 ついでながら、処方されている薬についての詳細は覚えていなかったため、使用している薬についても同じように写真に撮っておくか記録しておくよう、お話した。
まぁ、『お薬手帳』を持ち歩いてもらうのが一番なんですが。
膝のサポーターを求めて、やや高齢のお客様がいらした。
脳梗塞で倒れてからリハビリをして概ね回復したものの、寒くなると膝が痛んで、散歩の途中で動きにくくなって足を引きずってしまうという。
実際に動きにくくなるのは左足だけという事なのだけれど、両足を希望された。
さて、困った。 そもそもサポーターには詳しくないため、こういう場合でも両足に必要なものなのか分からない。
歩行の矯正や、負担の軽減というのなら両足にとなるのかもしれないが。
それに、寒くなると痛むというのも、いつもという訳ではないらしい。
となると、履くタイプよりもソフトタッチで開閉して装着するタイプを持ち歩いて、必要な時に使うのが良いのではないかと思い、そちらを提案して、とりあえず片方分だけを購入して頂いた。
老人医療で内科の開業医が持ちきれないほどの湿布薬を処方しているのを知ってます。多分、説明が面倒なので言われるままに出しているのでしょう。お年寄りの方の湿布薬連用は筋肉を萎縮させてしまうので、意味がないからと言った医師もあながちハズレではないのですが、どうして必要ないかを説明しなければいけませんね。多分、説明する知識が無かったのでしょう。温湿布といえども、外した瞬間にそこが急激に冷えます。お年寄りの方は指示された事は忠実に守りますから、いい加減な指示は禁物ですね。
まぁ、私も一部の栄養ドリンクとか、「気休め程度」と思ってしまう訳ですが……σ(^◇^;)。
湿布薬の連用での筋肉の萎縮は、思い至りませんでした。
使用時の説明は、お会計を済ませて帰りたいお客様に配慮して省きがち、という本末転倒な場面もあるので、気をつけます。