レジで買う気マンマンのお客様に声を掛ける勇気

 『改源錠』をレジに持っていらしたお客様に症状を尋ねたところ、主訴は鼻水で、発熱などの風邪の兆候は無い様子。
 さらに、高脂血症の治療中だという事が分かった。
 まぁ、そちらの方は問題無いけど、いずれにせよ鼻水なら上半身を温めた方が良いので、血圧が特別高かったりしない事を確認して、『葛根湯』を案内し購入して頂いた。
 鼻水という点では『小青龍湯』も候補に考えたものの、鼻炎で鼻づまりになる事もあるという話があったため今回は避けた。
 念のため、鼻水と鼻づまりを行ったり来たりするようであれば、『葛根湯加川きゅう辛夷』に乗り換えるよう提案はしておいた。
 それと、保健の適用薬でもあるため、担当医に相談して処方してもらうのも良いと思いますとお話したら、お薬手帳を持参してきていた。
 最初に、服用している薬の相談もせずに『改源錠』を購入しようとしたもんだから、お薬手帳を持ち歩いてる訳が無いと思い込んでしまった。
 うーん、持参してきてるのなら、どうして提示してくれないかな。
 と愚痴ったところで、基本を怠った私のミス。
 ショボーン(´・ω・`)

 やや高齢のお客様から、自立神経失調症に効く市販薬はあるかという相談を受けた。
 お客様は痩せ型で声もか細かったため、『桂枝加竜骨牡蛎湯』を紹介した。
 でも、思っていた物では無かったらしく、そのまま帰られてしまった。
 ううん、いきなり漢方薬を提示したのが、いけなかったのかしらん。
 もう少し踏み込んだお話を訊いてから、対応策を検討するべきだったかも。

 『アスコラルL』を購入されたお客様に、外用消炎剤としては弱めであることを伝えると、8歳の子供が足を捻ったようだと話された。
 やっぱり、何がしか声をかけていかなきゃならないようで。
 レジに商品を持ってきたお客様は、もう財布を手に支払いをすぐにでも済ませる気マンマンだから、声を掛けるのは相当に勇気がいる。
 不登校で引き篭もりで、人と面と向かって話すのが苦手な私には、かなり敷居が高いんですが………(;´・ω・)
 子供が足を捻ったのは昨日のことで、患部が熱を持ってきたため冷やそうと思っての選択らしい。
 大人ならば、インドメタシンやフェルビナクを候補にしたいところだけど、今回は年齢的に使えないため、逆に声を掛けたことで困ってしまった。
 余計な事しなきゃ良かった、と後悔したり。
 ただ、患部が熱を持つような足の捻り方だと、捻挫ではなく剥離骨折という骨の表面が剥がれているケースも有るため、捻挫程度だと思わずに病院を受診しておくよう勧めた。
 大げさに対処して、なんでもなかったとホッとするのが一番だと思うので。
 何もできずに、丸投げしてしちゃってるようで情けないですが。
 今日はこんな調子で、ずっと低空飛行だった(((((((((((っ・ω・)っブーン

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