親に自分の健康を任せてちゃダメよ~ダメダメ

 15歳の子供の便秘の相談で、お客様が来店。
 便通が4日くらい間が空き、本人も苦しそうにしているという。
 本来、「便通が毎日」というのは、教育的な言説であって、人間のサイクルは画一的ではないから便秘自体をそう心配する必要は無いのだけれど、苦痛が伴うとなれば話は別である。
 今回の場合、お客様の話では朝起きてから出掛けるまでの時間が短いのも、便秘の原因と考えているようだった。
 なるほど確かに、それはあるかもしれない。
 時間的に焦れば、それが緊張になって出が悪くなると考えられる。
 私なら、遅刻くらい気にしないけど(o ̄∇ ̄)o←マテ
 そして、お客様自身は『大黄甘草湯』を使っていて、息子にも使おうと思ったら、うちの一番近い別なドラッグストアーで、店員に適応年齢じゃないから駄目と言われたらしい。
 パッケージでは服用できる事になっているので、店員が勘違いしたか、逆に漢方に詳しくて大黄の効き目の強さを懸念したのかもしれない。
 私も、小学生の次郎に使うのには、ちょっと躊躇うし。
 実際、子供の便の状態を尋ねたら、鹿のようなコロコロ便だったり、硬いのは最初の方だけらしいので、ストレス性の便秘が考えられる。
 そのため、整腸剤の『ザ・ガード』の方を勧めてみた。
 乳酸菌を納豆菌で育てる『ザ・ガード』は、下痢気味の人も便秘気味の人も、中間に持ってきてくれる。
 だから、「整腸」な訳ですが。
 ところが、お客様自身が以前に使った事があるそうで、自分が合わなかったから駄目だと即座に却下された。
 ご家族でも、年令や性別、生活習慣で薬の効果が違うことを説明したけど、頑なに拒否されたため、ストレス性に焦点を当てて『桂枝加芍薬湯』も提案してみたものの、『大黄甘草湯』が年齢的に使えるなら家にあるから、それを使うということで、後は全ての話をシャットダウンする勢いで帰っていかれた。
 アチャー、説明の仕方がマズかったか。
 ただ、家でも同じように、自分の考えに沿わない話は一切聞かないという姿勢だとすれば、それが子供の一番のストレスなんじゃ………と思った。
 本人が、自分で来てくれればなぁ( ´Д`)=3

 やや高齢のお客様から、しもやけに塗り薬を希望されたため、『ヒビケア』と『ヒビエイド』を案内したら、「割れてる訳じゃないんだ!」と、いきなり激怒されてビックリ(+_+)
 効能書きにも「しもやけ」と書いてあることを説明しようとしたけど、何にそんなに火が点いたのか、一切聞く耳を持ってもらえなかった。
 それでいて「血行を良くして、しもやけを治す物が欲しいんだよ!!」との注文なので、どちらにもトコフェロール酢酸エステルが入っていて血行を促進することを説明しようとするものの、やはり話を聞いて頂けず、「分からないならイイッ!!」と、怒ったまま帰られてしまった。
 ううん、『ムヒソフトGX』とか、別な製品を提示してからなら良かったのかなぁ。
 それとも、何か具体的に探している物でもあったのか。
 それと、しもやけの薬をって探しにくるお客様が、どうして最初から塗り薬限定なのか分からず。
 寒さで起こる血行不良なのはイメージできるはずで(現に今回のお客様もそう言ってたし)、それなら内服薬も選択肢に入れて良いの思うのだけれど。
 『当帰四逆加呉茱萸生姜湯』という便利な物があるのに、初めから選択肢に入れないなんてモッタイナイ(`・ω・´)

 以前に咳で『五虎湯』『麦門冬湯』を勧めたお客様が、追加で『五虎湯』を買いにいらした。
 症状は夜中に咳き込むということで、タバコが原因とお客様自身も認識しているため、『五虎湯』で効果があるとしても、患部を冷やしつつ乾燥を取り除く『清肺湯』に乗り換えてみるよう提案した。
 ただ、やはり効いている時に乗り換えるのは躊躇されるようで、今回も『五虎湯』を継続することに。
 気持ちは分かるから、こればっかりは仕方ないかぁ。

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