水洗いで指先が荒れるという相談で、お客様の手を見せてもらうと、いわゆる主婦湿疹のようだった。
痒みは無いというお話から、『HPローション』を案内して、お買い上げ頂いた。
それと、水を流したまま洗っているそうなので、水に触れる時間を短くするため、洗い桶を使って浸け置き洗いをするよう提案したところ、洗い桶を一緒に購入された。
あと、指先の荒れは、血行不良による材料不足によって、皮膚の再生が追いつかないことも原因であることを説明しつつ、半身浴で血行を改善することを勧め、『当帰四逆加呉茱萸生姜湯』も紹介してみた。
やや高齢のお客様から、『ワセリン』のクリームタイプがベタつくか質問された。
あうっ、この手の使用感に関する質問は一番困る。
メーカーに問い合わせてみたら、それほどベタつくと感じることはないはずという返答を頂いて、そのまま伝えた。
そして、患部に痒みは無いそうだから、『HPクリーム』や『ロコベースクリア』を案内したところ、アレルギー体質で、石鹸も『ミノン』しか使っていないとのことで、添加物を心配されていた。
でも、アレルギーテストを受けたことは無いそうな。
心配してるんだかしてないんだか、良く分からない(;´・ω・)
心配ならアレルギーテストをした方が良いだろうし、例えば蕎麦アレルギーの人は天然の蕎麦粉でアレルギーを起こす訳だから、ことさら添加剤を心配するのは意味不明。
一方、血流改善に『当帰四逆加呉茱萸生姜湯』を紹介すると、『ナボリンS』を知人に勧められて、眼精疲労に使っているという。
内容は、どう見ても人工的に合成した栄養素と添加物がテンコ盛りなのに、さっきの心配という話は何処に行ったのか、ますます謎は深まるばかり………。
お話を訊いているうちに、寝入ってもすぐに目を覚ましてしまう中途覚醒の症状があると分かり、肌の艶の無さから『加味帰脾湯』と漢方内科の病院を紹介した。
しかし、今回のお客様のように、添加物を気にしたりする人というのは、一種の不安神経症なのではないかと思ったり。
話を聞いていると、大抵は明確な根拠や知識を持ち合わせていないんだもの。
例えば、保存料を嫌っている人が亜硝酸塩を発癌性があるって槍玉に挙げてたりするけど、亜硝酸塩は唾液の中にも含まれているのだから、本当に気にするのなら唾も飲めなくなってしまうはず。
なのに、「唾液を飲むのをやめました」とは何故か言わない。
いわば妄想に取り憑かれてる訳で、それはやはり精神疾患なんじゃないかな。
ちゃんと精神科や心療内科を受診して、治療した方が良いだろう。
授乳中でも服用できる喉の痛み止めをと相談され、風邪の兆候は無いというお話から、『桔梗湯』と『駆風解毒湯』を案内した。
でも、『桔梗湯』はお腹を冷やす可能性があるから、一応は妊婦さんは避けた方が良いだろうと思い、『駆風解毒湯』の方を勧めて、お買い上げ頂いた。
亜硝酸塩はかってマグロの赤身に、ホウ酸はせんべいのカリカリ感に使われてきました。化学物質は別として、天然物の添加物質もありますね。シャーベット以外、アイスクリーム、ソフトクリームは丸ごと添加物質なのですが。
「化学物質」という用語にも、誤解がありそうですね。
たぶん反対する人は、「人為的に合成した」という意味で使ってるんでしょうけど。