『バファリンA』を購入されるお客様に念のため用途を尋ねると、いつもは『イブA』を使用しているそうで、「強さ」を質問された。
単純な「強さ」は『イブA』が上と云えるけど、成分と症状と体の「相性」も効果に影響することを説明した。
そのうえで、頭痛の状態を重ねて尋ねたら、ズキズキしたり、締めつけられたりと、「あらゆる頭痛」の症状があるらしく、病院では担当医に「一生つき合っていくしか無い」と言われたそうな。
ううむ、それは頭痛ごとに別な原因が関係しているようにも思える。
諦めないで、別な病院を受診することも検討して下さい。
相談していただければ、私の方も応じますから。
たぶん世の中には、1軒や2軒の病院を受診しただけで、そういうもんだと思ってる患者さんが多くいるんだろうなぁ。
もちろん逆に、本当に幾つもの病院を訪れたけど完治しない患者さんもいるんだろうけど。
6歳の子供の、しもやけと手荒れの相談を受けた。
幼稚園で手洗いをし過ぎるくらいに指導しているらしく、子供が自分で家でも同じようにしてしまうというお話だったので、洗い方を工夫してみるよう提案した。
具体的には、おそらく子供の感覚ではゴシゴシと強くこすりつけるようにしているだろうから、こすりつけずに泡立ててフワフワにするようにして、汚れは泡に吸い付けられて落ちるんだよと教える。
言葉で理解しきれなくても、一緒にやってみせれば分かるはずなので。
あと、ハンドクリームを使っているのか尋ねたら、知人からもらったという尿素入りの物は滲みて痛がったという。
それならと『ヘパクリーム』を案内したら、チューブの物は、いっぱい出してしまうというお話。
ああ、そうでしょうねぇ(;´∀`)
じゃあ、ローションタイプにしましょう。
ただ、傷口があるそうなので、傷口を治すのを優先した方が良いだろうと思い、『ヒビケア』を紹介したら、ステロイドだと思われて敬遠された。
一応、違うことを説明したけど、ステロイド自体、そう怖がられても困る。
用法・用量を守れば、むしろ症状の悪化を防げるのだから。
また、口の周りが荒れているそうで、お客様自身は、本人が口の周りに食べ物が付いてこするからだと考えているみたいだったけど、案外と無視されがちなのは神経性胃炎なんだよねぇ。
子供は、状況の分析や理解の能力が乏しいだけに、大人よりもストレスの影響を受けやすいのだ。
「口に現れる症状は、胃でも起きている」と思ってもらった方が無難なくらい。
他に、お話の中でお客様自身は、以前に不妊治療の家庭で『当帰芍薬散』を服用していたそうで、不味くて今はやめているとのことで、だけど今回は肌荒れ対策に『ペアA錠』を『ヘパローション』と一緒に購入された。
そして、帰り際に薬剤師さんだと明かされた。
キャー(*ノдノ)
調剤専従だったため接客したことは無いそうで褒められたけど、得意になって薬の説明をしてたのが恥ずかしいわ……。
そのうえ、帰られてからハッと気づいて落ち込んだ。
『ルビーナめぐり』(当帰芍薬散+人参の糖衣錠)を紹介しておくべきだったと、気づいたから。
ベシベシ(;’◇’)ノ☆(・_;)
お客様から、喉の痛みと咳について相談された。
4日ほど前に風邪で発熱して、治った後も喉の痛みが取れず、咳も出るという。
お客様自身は、ポピドンヨードの『のどスプレー』を選んでいたのだけれど、体内が乾燥している可能性をお話して『麦門冬湯』を紹介したうえで、喉の痛みに『ペラックT』と『駆風解毒湯』を案内した。
うーむ、候補を増やしすぎたかな。
つい、「選択肢は多い方が良い」と考えてしまうのは悪い癖。
とりあえず今回は、咳よりも喉の痛みの方が主訴だと判断して、『ペラックT』をお買い上げ頂いた。
外れたら、ごめんなさい(;´・ω・`)ゞ
和漢箋の『小青龍湯』を探しに来店したお客様に、どうして和漢箋と限定しているのか尋ねてみた。
こういうのを尋ねるのは、緊張するんだけどね。
下手すると、地雷を踏んで怒らせることになるから。
でも理由は、錠剤が欲しいからという理由でズッコケ(・_゚)
いや、まぁ、本人にとっては重要なんだろうけど。
錠剤ならばクラシエにもあるから、和漢箋にこだわる必要はありません。
しかし、症状の方も尋ねてみると、鼻水だけではなく、夜には鼻づまりになるというお話だった。
それでしたら、『小青龍湯』ではなく『葛根湯加川きゅう辛夷』の方が適応します。
そうお勧めして、お買い上げ頂いた。
そしたら、以前にもお越し頂いていて、その時に『小青龍湯』を勧めたのは私だと判明した。
マジでΣ(゚◇゚;)!?
そういや以前は、和漢箋の『小青龍湯』を置いていたな。
本部から取り扱い中止の指示が来て、最後の一個を勧めた気がする。
その時には、症状が放っておくと鼻水が垂れてくるくらいというお話だったから。
実は、これは重要なこと。
人間はつい、「前回と同じように対処しよう」と考えがちだけど、実際には諸条件が変わっていたりする。
今回の場合は、鼻水だけではなく鼻づまりにもなるという訳で、条件付けが違っていた。
たまたま、お客様が探していた物が無かったから気づけたけど、もし置いてあって、特に相談も無くレジに持ってきて買われていたら、気づかないところだった。
改めて、お客様への声掛けが大事だと思ったし、お客様もその都度相談して下さいと思った。
浦和地区は女子薬剤師さんが多いので有名ですね。女子高があるからでしょうか。ドラッグストアでは薬担当者をレジに立たせる会社とそうでない会社がありますね。人件費削減には前者、お客様のためには後者なのですが。