お客様から、喉の痛みと鼻水の相談を受けた。
前にも書いたけど、「相談を受けた」と書いているうちの殆どは、私の方から声を掛けたからで、お客様の方からというのは滅多に無い。
という事は、お客様の方から相談されるというのは、往々にしてお客様の自己判断による対処が上手くいかなかった場合であり、だからつまり難しいケースだったり、すでに店頭での対応の領域を外れていたりする。
なので、正直受けたくない( ̄ε ̄;)←マテ
今回のお客様は、4日ほど前に風邪をひき、初日から3日間は『コルゲンコーワIB透明カプセル 30カプセル』を服用していたのに、効果を感じられなかったという。
ただ、発熱は無かったそうなので、本当に風邪だったのかは不明。
寒さで鼻水が出て、乾燥で喉を傷めただけとも考えられる。
風邪と紛らわしい症状は数多あり、特定するには症状の発現から経過、できれば直前の出来事などを検証しないと特定は難しい。
だけど、鼻炎が起きると風邪、喉が痛いと風邪、と考える患者さんは多い。
そのくせ、吐き気を風邪と関連付けて考えることは少なかったりする。
その理由は簡単で、要するに「経験不足」である。
普通の人は、年に風邪を1回風邪をひくかどうかで、しょっちゅう風邪をひくという人も、本当に風邪だったのかは検証してみないことには不確かだろう。
いずれにしても、年間に女性100人と交際しても女性の謎は解けないのに、1人2人と交際したくらいでは女性への対応策など分かろうはずがない。
………なんだ、その例えは(爆)
今回のお客様は、今は体のだるさも感じるというという話だったけど、風邪のせいなのか服用した薬のせいなのか判断に迷う。
食欲はあるようだけど、仕事始めからまだ週の半ばなため、体力の温存に『柴胡桂枝湯』を使い、主訴の喉の痛みには『駆風解毒湯』を当てることを提案して、両方をお買い上げ頂いた。
鼻水に関しては、それど酷くないようだったから『柴胡桂枝湯』で胃の働きを持ち直せば対応できると踏んだ。
見通しが、甘いかな?
ユンケル系の栄養ドリンクが家に有るという話だったけど、栄養ドリンクの処理にもエネルギーを消費してしまうので、今は温存しておくようにお話した。
『ナボリンS』を買いに来たお客様に症状を尋ねると肩こりに使っているそうで、以前ほどには効かなくなった気がすると言われた。
年齢とともに、以前に効いていた薬が効かなくなることはあるし、同じ症状だと思っても原因が違うと効かないということがある。
上半身を温めて血流を改善する『独活葛根湯』と、高血圧を緩和して肩こりをほぐす『釣藤散』を案内したうえで、ストレスが思い当たる場合にと『コリッシュ』(治肩背拘急方)を紹介したところ購入された。
一方、一緒に来ていた奥さんは、季節の変わり目に偏頭痛になるそうで、詳しく症状を訊いてみると、目眩もするという話だったため『苓桂朮甘湯』を案内してみた。
すると、「我慢すれば治る」というお返事。
ううん、ただの偏頭痛だと思っていると、将来的に重大な病気を見逃してしまう恐れもあるから、治療か軽減策を模索するよう勧めてみたんだけど、やっぱり「我慢すれば治るから」と帰られた。
そういうのでは仕方ないけど、心配だなぁ(;´・ω・)