やや高齢のお客様が『ダスモック』(清肺湯)を求めて来店され、用途を尋ねると、咳のある時にいつも使っているとのことだった。
全身からタバコ臭がしていたから、ヘビースモーカーなのは間違い無さそう。
ただ、症状を確認すると、痰が喉にはりつく感じがするというお話。
痰が喉に張りつくのは体内の乾燥が強いと考えられるため、患部を冷やす『清肺湯』ではなく、患部を潤す『麦門冬湯』の方を勧めてみた。
合わなければ、また『ダスモック』に戻すという前提で、『麦門冬湯』を試して頂くことになった。
他に、鼻炎もあるそうなので、もしかすると『辛夷清肺湯』も候補になるかもしれないと思ったものの、今候補を増やすと混乱させてしまうかもと思い、案内するのは見送った。
代わりに、養生として半身浴を提案した。
すると、のぼせやすいというお話から、窓か浴室のドアを開けたままの入浴を勧めた。
また、カイロで右脇腹を温めてみるよう伝えてみた。
ご主人の鼻づまりの相談を、お客様から受けた。
最初に点鼻薬を希望されたため『ナザールスプレー』を案内しつつ、理由を尋ねてみると、肺炎を患って以来、咳が残り気管支拡張の内服薬を病院から処方されていて、その副作用か浮腫んできたため、自己判断で服用を中止し、息苦しい時だけまた自己判断で服用しており、「飲み合わせが心配」だから、点鼻薬をと本人は考えているらしい。
飲み合わせを心配できるなら、自己判断で服用を中止するのも心配して欲しい(;´・ω・)
そして、処方された薬はというと、内容は覚えておらず、ステロイドと説明された気がするそう。
………命知らずな(^_^;)
口から飲む薬よりも、直接的に体内に入る点鼻薬や湿布薬などの方が体に与える影響が強いことを説明し、相互作用ということでは点鼻薬だから安心とはいきませんとお話した。
そして、原則として調剤してもらった薬局に問い合わせるよう勧めた。
そのうえで患者さんの生活環境を尋ねたところ、寒がるのでエアコンを点けて石油ストーブも炊いたうえに、床暖房も使用しているという。
そのお話の中で「寝起きは鼻が通る」と分かり、正にその状況を再現するように勧めた。
どういうことかというと、体の方は自分で温めようと熱を出す一方で、周囲は暖かいため体の一部が温めるのをサボッて、熱が偏るのが原因だと考えられるから。
なので、お風呂は長めに入って、部屋の中でも厚着をして(特に下半身)、カイロを使い、部屋ではなく体自身を温めるように伝えた。
服用している薬が不明なため、本日のところは薬の購入を避けて頂いた。