目眩(めまい)の種類は大きく分けて3つ

 うがい薬を求めて来店されたお客様から、『イソジン』の開封後の使用期間を尋ねられた。
 えっ……、知らない………(^_^;)
 具体的には、1年ぐらい前だというお話だったため、それでは駄目ですと答えておいたけど。
 そして、普段から毎日欠かさず嗽(うがい)をしているのであれば、うがい薬は不要なことを説明した。
 うがい薬は殺菌消毒する物で、それは取りも直さず体を守る常在菌も排除してしまい、かえって風邪への抵抗力を弱めてしまうので。
 そして、体内が乾燥していると、喉が痛むというよりイガイガといった不快感がする事がありますと伝えたところ、まさに今がそういう状態だというので、『麦門冬湯』を紹介した。
 興味は持って頂けたものの、本日は購入に至らず。

 お客様から、肌の痒みの相談を受け『ケラチナミン』を案内したところ、患部は脹脛(ふくらはぎ)と分かり、症状も確認すると乾燥ではない模様。
 そこで『ムヒソフトGX』を紹介してみたものの、痒みは強くないそう。
 ううむ、やっぱり皮膚疾患は難しい(;´∀`)
 そして、以前に『メンソレータムAD』を使ったことがあって、その時の使用感は、あんまり芳しくなかったという。
 うーん、うーん………そうだ、靴下の締めつけで血行不良を起こしてるんじゃないでしょうか?
 すると、思い当たるようだったので、『ユースキンA』を勧めて、お買い上げ頂いた。
 また、お風呂に長めに入って下半身を温めるようお話するとシャワー派との事から、膝の裏や足首など、皮膚が薄くて太い血管が通っている部分を重点的に浴びるよう提案した。

 『苓桂朮甘湯』をレジに持ってきたお客様に、以前から服用している物か尋ねたところ、パッケージに書いてある効能が目について選んだとのこと。
 それは良いんだけど、使うのは友人だという。
 どうやら、頼まれ物らしい。
 主訴は、目眩と耳鳴り。
 症状は1週間ほど前からで、いつもなる訳ではないものの、普段から発熱しやすく、今回も発熱してから発症したそう。
 ただし、目眩の状態は本人から聞いていないという。
 目眩と言っても大きく分けて、天井が回るような回転性の目眩と、フワフワと雲の上を歩いているような浮遊性の目眩と、ストンと落ちるような目眩(いわゆる立ち眩み)の三種類があり、それぞれ疑われる原因が違う。
 回転性の目眩は三半規管や水分代謝の異常、浮遊性の目眩は高血圧、立ち眩みは貧血や血流不全というのが、基本的な原因と考えられる。
 今回は、発熱が引き金になっているという話からすると、水分代謝の異常が候補になるため、『苓桂朮甘湯』が適応しそうではある。
 でも、病院を受診しことが無ければ、一度は行ってみるべきだろう。
 白血病なんかも初期症状は目眩で、貧血と間違えやすいから。
 できれば本人をお連れ下さいと伝えたうえで、お買い上げ頂いた。 

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