お客様から、『パブロンSゴールド』と『パブロンエース』の違いを尋ねられた。
同じブランド名でも、記号なんかが変わると中身も変わる。
それでいて、パッケージに書いてある効能は同じだったりするから、ややこしい話で。
総合の風邪薬の場合、効能の範囲を広げてるもんだから、なおさらである。
今回の場合は、Sが発熱向けで、エースが喉の痛み向けと考えられますと伝えると、置き薬にするとのことで『パブロンエース』の方を購入された。
ただ、風邪の原因となるウイルスは実は季節ごとにも違い、影響を受ける患部も違ったりするため、2日ほど服用して改善しない時には、乗り換えを検討し改めて相談して頂くよう、お話した。
喉の痛みの相談で訪れたお客様、症状が出たのは2日ほど前からで、発熱などの他の風邪の兆候は無い模様。
少し鼻水もあるようだったけど、寒さの影響だろう。
というのも、『葛根湯』を服用してみても、効いた感じがしないという話なので。
そのため、喉の痛みに特化して、『ペラックT』と『駆風解毒湯』を案内した。
参考までに、喉の痛む風邪の初期に用いる『銀翹散』も紹介したけど、鼻水が出ている時には避けた方が良いことをお話して、『ペラックT』をお買い上げ頂いた。
『ファイチ』をレジに持ってきたお客様から、貧血に適応するか尋ねられた。
病院で貧血と診断されたものの、鉄剤の服用などの指導は受けていないという。
実のところ、貧血の原因は幾つかあるんだけど、世間的には「鉄不足」が広く認識されていて、というかそれしか知られていない気がするが、いずれにせよ現代薬では『ファイチ』のような鉄剤しか選択肢が無い。
水分代謝の異常がある場合には、漢方薬の『苓桂朮甘湯』が候補になるし、血流不全で疲労感もあれば『当帰芍薬散』とかも考えられる。
今回のお客様は、そこまで話を広げるのを求めているようには見受けられなかったため、『ファイチ』が貧血には適応することを説明したうえで、貧血の原因が鉄分不足とは限らないことをお話して、効いた感じがつかめない時にはご相談下さいと伝えた。
腹痛と下痢とのことで、お客様が来店。
昼食を食べてからだそうだけど、吐き気は無いというから、食中りではないはず。
自宅に『正露丸』はあるものの、帰るのに時間がかかるため立ち寄ったそう。
でも、どのみち食中りでないと『正露丸』は、そんなに効くもんじゃないし。
だから『トメダインコーワフィルム』や『ストッパ下痢止めEX』を考えたけど、よくお話を訊くと、すでに下痢はたいしたことはないという。
そこで、本来は下痢止めではないことを説明したうえで、健胃薬の『安中散』と痛み止めの『芍薬甘草湯』を合わせた『大正漢方胃腸薬』を案内して、お買い上げ頂いた。
症状が落ち着いてきているのなら、この後の回復のほうが大事だろうから。