薬の使用は慎重路線で行きましょう

 やや高齢のお客様が、便秘で病院から処方されていた薬を使い切ったとのことで便秘薬を求めて来店。
「なんでもいいんだ」と言われたけれど、処方された薬が分からないのでは、なんでもいいという訳にはいかない。
 処方された薬より弱い物では効果が感じられないかもしれないし、反対に強い薬では体に負担がかかるかもしれず、現代薬で「体の水分が持ってかれる感じ」と言っていた患者さんの例もある。
 そう説明したうえで、『大黄甘草湯』を案内してお買い上げ頂いた。
 他に服用している薬があっても、一応は安全圏のはずなので。
 お薬手帳には購入した薬もメモをして処方薬と一元管理し、担当医に見せるよう勧めた。

 S製薬の営業マンが来訪。
 この人、どうしてこういつも命令口調で偉そうなんだろうか。
 それがこの人の営業手法なのか、それとも地なのかは不明ですが。
 S製薬自体には、お客様にも勧めやすくて重宝している製品があるのだけどね。
 この営業さんから、「○○を発注しといて下さいヨ!」(ヨが語尾上がりで力強い)と言われると、反比例するように発注したくなくなる(笑)
 もう、その偉そうな態度だけで私の心のシャッターは閉じ気味なのに、お客様に薬の説明をしている時にも話しかけてくるもんだから(店回りの時間が無いのか?)、耳のシャッターも下ろしたい。
 とか思ったせいか、営業マンが帰ってから手が勝手にパソコンを操作して、S製薬の売れ行きの芳しくない製品の発注数をゼロにしちゃったよ。
 上司からも、売れない製品は店入れを止めるように言われてるし~ヽ( ´ー`)ノ

 中学生の子供の花粉症の相談を受けたのだけれど、病院からは『ザイザル錠』が処方されているという。
 今回うちに買いに来たのは、部活の関係でしばらく通院できなくなるからとのこと。
 14歳という大人用の適用年齢が微妙な時期で、『パブロン鼻炎カプセルS小児用』を案内すると、大人用が使えないかと尋ねられた。
 市販薬の年齢制限は、剤形による誤嚥が理由なことがあれば、脳神経系への影響で区分されていたり、内臓への負担が関係していたりで、一概に体重で判断するというような事はできない。
 特に市販薬は複数の成分が混合されているため、独自の判断を入れるのは難しい。
 実のところ市販薬での副作用や悪影響というのは、千分の1とか万分の1の確率ではある。
 でも、処方薬ならば単味剤の組み合わせで調整したりとか、医師や薬剤師の指導で経過観察しつつ服用するのに比べると、やはりリスク管理の観点からは勧められない。
 なので薬の服用は、慎重であった方が良いでしょうとお話した。
 そのうえで、主訴は鼻水と鼻づまりを行ったり来たりしているとの事だったため、眠くなりにくく『ザイザル錠』との影響も少ない『葛根湯加川きゅう辛夷』を案内してみた。
 すると漢方薬に興味を持たれた様子で、部活で病院に行けないというのも診察時間との兼ね合いだったため、近くの漢方薬に詳しい診療所を紹介すると、部活帰りに行けそうな時間まで診察していると分かり、本日のところはお買い上げ無し。
 ズコーッミ( ノ_ _)ノ=3
 お風呂の入浴時間が短いそうなので、のぼせないように気をつけながら長湯して内蔵を温めることと、糖分の多いスポーツ飲料を控えるように伝えた。

 疲労に、いつもはサプリメントのビタミン系を使っているという高齢のお客様から、医薬品で何か紹介して欲しいと頼まれたので、『パワーアクトゴールドα』を紹介すると、そのまま購入された。
 ただ、お会計をした後で、以前に糖衣錠の薬を飲んだら、入れ歯に張りつく感じがしたとの話をされた。
 ありゃん。
 えー、歯に触れないように飲んでみて下さい(。´д`)

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