『パブロントローチAZ』をレジに持ってきたお客様に用途を尋ねてみたら、ご主人が喉の痛みを訴えているという。
一週間ほど前からで、それとは別に首の右側が腫れており、内科医からは耳鼻科を受診するように勧められ、紹介状も書いてもらったものの、仕事ですぐには行けなくて、うちにいらしたそう。
しかも、歯科医の麻酔でスティーブ・ジョンソン症候群を発症したことがあり、『ロキソニン』も使えないとのお話。
『ロキソニン』は置いていないから関係無いけど、状況からするとドラッグストアーじゃ手に余りますよぅ(^_^;)
ってか、そういう状況なのに、どうしてなんの相談もせずに『パブロントローチAZ』を選んで買おうとしてるの?
いや、まぁ私も大丈夫かなとは思うけど。
でも、さらにお話を訊いてみると、一年ほど前から蕁麻疹を発症し、当初は寒冷蕁麻疹と思ったものの、風呂上がりに起きるため、違うと考えている模様。
ただ、寒冷蕁麻疹というのは正確には寒さでと言うより、温度変化による神経の緊張と、それに伴う血流の急激な増減で起きる症状。
お風呂に入っているのは15分くらいで、お湯の温度も熱めらしいため、温度を40度以下にして長く入った場合も同じようになるか調べてみるよう提案した。
また、他に蕁麻疹が起きるようであれば何か条件付けがあるはずなので、その時に思いつくことをメモするよう勧めた。
それと、処方されている薬は単独の説明書は持参していたけれど、お薬手帳で継続的かつ、処方薬と市販薬を一元的に管理したうえで持ち歩くようお話した。
スティーブ・ジョンソン症候群の話も、重要な情報なのに訊かなければ教えてくれなかった訳だし。
………えーと、なんの症状だったんだっけ(;´∀`)?
あっ、そうそう喉の痛みでした。
首の腫れのことも考えると『駆風解毒湯』の方が向いていることを説明したうえで、喉の痛みに特化した物として他に『ペラックT』を紹介したところ、『ペラックT』を購入して頂くことになった。
うちに『排膿散及湯』が置いてあれば、そっちを勧めたんだけどねぇ。
蕁麻疹については、『十味敗毒湯』を紹介しておいた。
お客様から『ボラギノールEP』の質問を受けたので、生薬系の内服薬であることを説明し、比較として『乙字湯』と、ネット通販で入手が可能な『レンシン』も案内した。
患者は成人の娘さんらしいんだけど、「痔なんて男の人の病気なのにねぇ」と言われて、目が点になるのをこらえた(・_・;)
むしろ、女性の方が多いんですよ。
人に話したがらないだけで。
本人からは『ボラギノール注入軟膏』を頼まれていたようなので、それを購入されることに。
外用薬として、患部の再生に『紫雲膏』を紹介してみたら、何故か一緒に購入を決められた。
ただ、『紫雲膏』は胡麻油でベトつくうえ、主成分の『紫根』が下着を染めてしまったりするため、生理用品と一緒に使うよう説明した。
それと、立ち仕事とストレスも関係しそうな話があったので、やはり生薬系の内服薬も検討するよう本人に伝えて下さいと付け加えた。